HOME > 美萩の“あく”の出ない桐材
品質への取り組み
(株)美萩工芸の桐材が他社と違う最大のPRポイントは『あく』が出にくいという点にあります。
理由は下記写真『A』【美萩工芸国内工場】の(3)~(5)の様に水槽にて温水2週間、水2週間を掛け桐材の「あく」抜きを行い、さらに自然乾燥を3ヶ月以上経過させようやく材料として使用します。 又、中国の契約工場(5社)でも水槽にて水で25日「あく」抜きを行い日本国内同様自然乾燥を3ヶ月以上経過し、ようやく日本へ向け材料を出荷しており、漂白は一切行わず、時間を掛けじっくりと板の芯から「あく」抜きを行ないますので黒い「あく」が出にくい桐材となります。
これに対し他社製品は写真『B』の様に「あく」抜きはほとんど行わず板を乾燥するのみで表面に漂白液を塗り瞬時に表面を漂白し完成品として中国から日本へ輸出します。 この材料で作るほとんどの桐箱は時間の経過と共に板の中に含まれた「あく」が表面に必ず出て来ます。この為板は黒色・赤黒・紫色等の色に変色し汚い桐箱になります。
(1)美萩工芸山口工場
ボイラー室・あく抜き用水槽3基
(2)水槽底部加熱パイプ
(3)桐材(板)を水槽に並べる
(3)同左
(4)水槽に桐板を並べた後
水を入れる
(5)水を水槽に満タンにする
(6)1のパイプ加熱により温水にてあく抜きをするとこの様な醤油色の「あく」が出てきます。 水を入れ替え4、5の工程を15日間行いますと水はきれいな4の様な色となります。
(7)あく抜きした桐材をさらに3ヶ月以上自然乾燥致します。
(1)工場敷地内に置いてある
漂白剤
(2)たらいに漂白剤を入れ、スポンジ付モップで桐板の表面に漂白剤を塗り、表面を白く漂白している
(2)同左
(3)下が漂白後の桐板
(全体が真白で少し酸っぱい臭いがします)
日本に向けて出荷されます。 上は漂白前の桐板の色です。